みんなのオシ本レビュー

テーマ:食べる!の本

「食」からみる日本の原点

トマトさん

神奈川県

「まつり」の食文化

神崎宣武

角川選書

年中行事には、イエが主催するものと、ムラが主催するものとがある。私的な行事と公的な行事といえば大げさになるが、家庭行事と地域行事にほかならない。それは、いちど区別して、その意義を見直さなければならないだろう。イエの行事には、正月の歳神(としがみ)まつり、節分の豆まき、雛(ひな)の節供、端午の節句、彼岸や盆の墓参りなど。一方のムラの行事には、小正月でのトンド(ドンド)、花見や磯遊び、名護市の節供(せっく)行事、夏まつり、秋まつりなど。もっとも、伝統的な行事といえども、古来不変であるわけはない。時どきに変化、変容しながら伝えられるもので、その意味では、じつは、イエが主催の行事とムラが主催の行事も、はっきりとは区別できないところがある。