みんなのオシ本レビュー

テーマ:いろんなLOVEの本

ヘンタイだって愛に変わりはありませぬ!

そらたかなぎみさん

福岡県

SとM

鹿島茂

幻冬舎新書

日常会話で「どS」「どM」が頻出する昨今、SMは市民権を得たように見えるが、SMプレイ自体は依然「ヘンタイ」扱いのままだ。 しかしこの本を読めば、SMは突然変異で生まれた個人的な嗜好ではなく、生まれた場所の歴史や宗教に深く根ざした無意識下の「原型」も関わる文化だとわかる。 それゆえに、例えばヘルムート・ニュートンとアラーキーの写真に対して親密度が異なるのは当然なのだ。 それどころかSMこそ未来の究極の愛の形ではないかとまで思えてきてしまう。 この本を読んでSMへ入る人はいないだろうが(むしろ諦めるだろう)、ヘンタイとはいっときの「常識」の偏見だと気づくことで、誰しもが有する自らのなにがしかのヘンタイ性を隠し持つ罪悪感は、随分と軽くなるに違いない。

難解かもしれない本の中身を噛み砕いて説明していて、この本自体に興味がわきました。

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