みんなのオシ本レビュー

テーマ:いいお酒の本

良いお酒にするか、
悪いお酒にするかは貴方次第

吉川まるめさん

奈良県

今夜、すべてのバーで

中島らも(著)

講談社文庫

アルコール依存の自伝的物語。これを読んでもアル中は治らないが、アルコールの怖さがわかる。依存症の怖さがわかる。何かに依存していない人間など居ないらしいが、あのサイケデリック界の有名人ティモシー・リアリーも、あらゆるドラッグの中でアルコールが一番たちが悪いと言っていた。何にしても、依存に良いも悪いもないのだろう。重要なのは、どう生きるか、覚悟を決めて生きること。そして、生に向かって方向転換できる方法は、ある。と教えてくれる物語。晩年、著者が再び飲み始めていたのは、もう十分に書いて、愛して、愛されたという幸せな酒であったにちがいない。