みんなのオシ本レビュー

テーマ:青い春の本

青春を感じさせられる、ロックンロールな小説

Haruさん

大阪府

ロッキン・ホース・バレリーナ

大槻ケンヂ(著)

角川文庫

青春と聞いて思い浮かぶのは、夢に向かってキラキラと一生懸命生きている少年少女。 時に失敗をしたり、壁にぶち当たったりしても、前に向かって進んでゆく。 そして、それはこの物語の登場人物も例外ではない。 十代の青春パンクのバンドマン、借金まみれのマネージャー、メンヘラのゴスロリ少女など、 悩みを持ちつつも、目の前のことに一生懸命な若者が登場する。 ライブ経験のある著者だからこそ書けるロックンロールな小説で、読み終えると一本の映画を観たような気分になるのだ。 はちゃめちゃで馬鹿な描写も多いが、十代の人なら共感できるし、二十代以降の人ならこんな時期もあったなぁと懐かしめる。希望に満ち溢れているけれど将来が不安。そんな少し不安定な時期を思い出してみるのも意外と悪くない。