みんなのオシ本レビュー
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乗り物から外に目をやり、
居眠りをするひとときのような物語旅の喜びの一つは心地よい揺れの伴う移動だと思う。指で繰るページの裏表のように邪悪さと正義の間を行ったり来たり。俗世間から聖地へキリスト教をヒントに歩みを進めていく時の適度な疲労。知覚できる範囲と認知できない世界の間を主人
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美術館と美術品との幸福を
五感で感じてみませんか?この本には、27個の美術館と美術品との幸福な空間がある。美術館は所蔵品を世界で一番美しくあらしめるために存在し、美術品は展示されることで建物を世界で唯一の雰囲気で満たす。それは美術品と美術館の相思相愛の関係であり、どちら
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旅は異文化との接触である
海外を旅すると、異文化と接触がある。風光明媚な場所や美味しい食事などもよいであろう。しかし、異文化との接触を楽しむのも旅の醍醐味である。本書は、それについて具体例とともに、その楽しみ方のヒントを教えてくれる。ロシアでは、
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海外へ行きたいと
初めて夢を見た多分中学生だったでしょうか。友人たちのこと、家族のこと、世の中のことに対し、大人になりきれない精神が、右往左往していた時期に、人に勧められて読んだ記憶があります。文章が平易でありながら、中学生にもわかるユーモアに富んでい
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旅と人生と穴
一般に「自分探しの旅」というとなんとなくポジティブなイメージを描く。実際に私も旅行をしたいなと思う時は大抵「人生どん詰まり」であり、なぜか人生の突破口が旅にある気がするからだ。しかしその突破口はいつもそんなに都合の良いも