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9月のセレクト

恩田 陸さん

PROFILE

おんだ りく
1964年生まれ。早稲田大学卒。1992年に『六番目の小夜子』でデビュー。今年『蜜蜂と遠雷』で直木賞と本屋大賞をダブル受賞。ホラー、SF、ミステリーなど、ジャンルを超えて才能を発揮している。近作に『錆びた太陽』。

恩田 陸さん の
オシ本は・・・

『悪魔のピクニック』タラス・グレスコー(早川書房)

ひとくちに「食の本」といっても実にさまざま。小説、料理レシピ、食文化、どれも読んでみたくなり、食べてみたくなりました。やっぱり人間は「食べたもの=読んだもの」で出来ているんだなと実感しました。

恩田 陸さん のオシ本

食べることは生存のための行為であるのと同時に、限りなく精神活動に近いものでもあります。その結果、時と場所によってはタブーとされるものも現われました。この本は、世界各地で禁止されている食べ物について、なぜそれが禁じられたのか、その風土や文化の影響を調べたもの。コカ茶に密造酒はともかく、生乳チーズやチョコレートなど意外なものもあり、社会や政治が「食」にもさまざまな影響を与えるという事実に圧倒されます。

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