今月の話題本レビュー

西郷隆盛 荒天に立つ山の如く

髙橋直樹 [著]

潮出版社

定価630円(+税)

維新を駆け抜けた人々の視点で描く新たな西郷像

NHKの大河ドラマ「西郷どん」で、いま改めて注目を集める維新の巨人、西郷隆盛。その豪放磊落な生き様を、大久保利通、五代友厚、坂本龍馬、相楽総三ら、共に時代を駆け抜けた人々の視点から描いた渾身の書き下ろしです。1992年「尼子悲話」でオール讀物新人賞を受賞後、数々の歴史小説を手がけてきた著者が、奄美流罪、倒幕、新政府との確執、そして西南戦争へと切り込んでいった西郷の人となりに、新たな光を当てています。歴史上の人物だけでなく、入水自殺を図った西郷を救った漁師や、過酷な沖永良部島での暮らしを支えた人々など、魅力的な登場人物たちが波瀾万丈な人生を彩ります。鹿児島、奄美諸島での徹底取材で明らかになった新エピソードも収録。